1月17日 日曜日
 南沢さんは,ネコの飼い主様の目を借りて,今日も小学生の練習用の札作りに明け暮れています。パソコンの専門用語の飛び交うゴミ部屋。超高速でキーをたたく音,そしてわけのわからない,これまた超高速の合成音声,そして次から次へと紙を履き出すプリンターの音。何ともかんともシュールな光景でございます。
 夕方,ネコの飼い主が,競技用の札と,南沢さんの印刷した膨大なテスト用紙の一番最後にはきだされた紙にものさしを当てながら,
「これで大丈夫……」
と。何が大丈夫かよくわかんないんですが,とりあえず薄っぺらい札らしきものが出来上がりました。
 試しに最新式?のバリアフリー用競技台に並べ,力任せに払ってみました。な,何と,勢いよく払ったはずの札が,その場に留まったというか,バリアフリーの競技台が吹っ飛びそうになりました。
 以前作った,対戦時にはらえば勢いよく飛んでいくバリアフリー札は,飛び過ぎて,見えないと原状復帰がかなり大変という難点がありました。しかし今回の札は……。
 それはさておき,これで13名の小学生,20畳の部屋で一人一人,50枚の札を並べ,思い切りはらう練習ができそうです。今まではコロナ対策のためにお上から小学校では札を飛ばすような練習はひかえるよう御指導がありましたが,はらっても札が飛ばないことで,鋭い動きの練習が可能になりそうです。
 とはいえまずは緊急事態宣言が解除されて,練習が再開できたら獅ィ話しなのですが……。しばらくは万全の準備と試行錯誤の毎日です。

1月16日 土曜日
 百人一首の名人位クィーン位決定戦が,1月9日に行われ,YOUTUBEで生中継されました。YOUTUBEというのは面白いもので,中継中画面上に閲覧者の投稿が随時流れていくそうです。残念ながら全盲者がそのコメントを確認することは,できなくはないのですが難しい状態にあります。
 できなくはない……微妙な書き方ですよね。実はかなりマニアックな技術を駆使すれば,どうにかこうにかできる……というのが正解です。現状,限りなく非実用的なのですが……。
 パソコンにブルートゥースの外部スピーカーを認識させると,動画の音声は外部スピーカーから流れます。そして,文字情報の読み上げ音声はパソコンから聞こえてくるようになります。これでどうにかこうにか……。でもそんなことをするとどちらかがおろそかになってしまい……。二つの音声を同時に聴いて認識する訓練は日ごろ,さんざっぱらやっているのですが,どうも両方とも興味深い内容だと,それがうまくいかない感じです。
 何はともあれ,名人戦,クィーン戦の中継中,
「点字かるたのできるかるた会はどちらにありますか??」
という質問が飛んだそうで……。
点字かるたを楽しめるかるた会は,今のところみなさんの御自宅にあります……な状態です。
○点字かるた入門者はこの説明をお聴きください!!

1月15日 金曜日
 末次先生の『ちはやふる』が掲載されているBLoveの1月号と2月号を,飼い主様に読んでもらいました。点字かるたの世界が紹介されていて,それが今後どう展開されていくか,楽しみが広がりそうです。ということでネコはこの日記を通じて,全国の『ちはやふる』ファンの皆様が,作品をより一層楽しめるよう,ストーリーとは直接関係のない裏事情を御紹介できたらと考えております。

1月11日 月曜日
 宇都宮市は全国の自治体中10萬人あたりの感染者数が1月6日時点で3位となり,宇都宮市独自の緊急事態宣言が発令されました。そして再び,放課後かるたクラブの活動が中止となってしまいました。
 コロナが怖いネコは,3連休ずっと南沢さんのオンボロ借家で丸くなっていました。南沢さんは最近買ってきた超高性能エコタンクプリンターとやらで,防菌取り札なるものを印刷していました。というか南沢さんはプリンターにトラブルが起きたら大きな声でネコの飼い主を呼ぶだけニャンですがね。
 話は代わりまして,競技カルタの取り札の大きさは,紙の大きさの企画で考えると,A8サイズという大きさになります。これはA4の紙を16等分した大きさです。
 ニャンでも南沢さんが札作りに使っている紙は,厚さがハガキのちょうど倍,約0.4ミリで,何と片面が強力な磁石になっています。そこに16首の下の句が印刷されているんだそうです。それを裁断機で16等分して,表面を油性の透明防菌スプレーでコーティングすると,防菌加工札の完成!!らしいのですが,今のところ試作の最終段階ということで,文字フォントと文字の大きさ,文字間の最終調整をしなければ……とのことでした。
 現在,この札を使って練習するための専用ボードは4枚あります。縦55センチ,横87センチのボードで,そこに札をきれいに並べて貼れるレーンが自陣3列,相手陣3列分作られています。
 その練習台に開発中の札を貼り付けて練習すると,小学生の力で思い切り札をはらっても,札が飛んでいかないのです。
 以前,バリアフリーかるたで同じようなものを開発した時には,札の裏面に強力マグネットを貼っていた都合,その分札がかなり厚くなり,力いっぱい払うと,手の当たった札の実,競技かるたの札よりも強烈な飛び方をしていました。それが今回は全く飛びません。
 これがうまくいけば,13人の小学生が20畳の部屋で,各々,50枚の札を並べて強烈な払いの練習ができます。できる予定です。できてほしい……。
 2月の練習再開を目指して,虎視眈々と準備は進みます。

1月6日 水曜日
 宇都宮市立中央小学校の放課後かるたクラブの初練習は明後日から始まります。南沢さんはそれに向けて,どんな練習をしようかと頭をひねっていました。未だ向かい合って札を取り合うことは許されていませんが,そろそろ50枚並べて100枚読む形式というか,札を素早くはらうようなことも取り入れていかなければならないようで,どうしようかと。ニャンの責任もないお気軽なネコは,
「札をはらっても札が飛ばなければいんじゃない??」
などと無責任なことを言うと,南沢さんはそれを真に受けて,何か考えついたようでした。パソコンに向かうなり,何やらお得意のヤフーショッピングで買い物をしているようです。
 それにしてもコロナ流行の第三波,ひどい状況です。学校がオンライン授業にならないか,教育委員会から放課後かるた教室の活動を我慢してほしいと言われないか……なぁんて心配していました。

1月5日 火曜日
 末次先生がB LOVEというアニメ雑誌の1月号の『ちはやふる』の中で,点字かるたを取り上げてくださったとのことで,ドラネコの飼い主に宇都宮中の本屋を連れまわしてもらって探してもらったのですが,売り切れていてどこにもありませんでした。仕方なしお得意のネットショッピングで注文し,夕方頃に近くの大型ショッピングモールの本屋さんに行ってみると……。飼い主様,B LOVEの2月号なるものを発見しました。まぁ来月号にも『ちはやふる』は載っているだろうからと買って帰りました。
 家に着いて本を触ってみると……。これって電話帳かにゃぁ……辞書かにゃぁ……。その厚さにびっくり仰天でした。
 飼い主様にイラストを解説してもらいながら読んでもらって二度びっくり!?ありゃぁ……もしかしてバリアフリーかるたのホームページらしきものが登場しているじゃぁないですかぁ!!ということでまじめに日記を書いてみようかにゃぁ……などと思い始まりました。
 あきらめの悪いネコですから,この年末年始は家に籠って,さまざまな方々に電話したりメールしたり,ズーム会議してみたり……人とのパイプを作ることに奔走しました。その割には顕著な成果はない感じなのですが……。
 とにかくコロナ後を見据えていろいろと準備して行きます。今年もよろしくお願いします。

令和3年1月1日
 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

○令和2年12月18日までの日記はこちら!!
○『バリアフリーかるたの世界へようこそ』トップページはこちら!!