○四人一首を楽しむための札の説明はこちら
★今回使う取り札は,次の十首となります。
1.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

天智天皇

2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

持統天皇

3.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

柿本人麻呂

4.田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ

山部赤人

5.奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき

猿丸大夫

6.鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける

中納言家持

7.天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

阿倍仲麻呂

8.わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

喜撰法師

9.花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

小野小町

10.これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関

蝉丸