○四人一首を楽しむための札の説明はこちら
★今回使う取り札は,次の十首となります。
1.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ

天智天皇

2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

持統天皇

9.花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

小野小町

57.めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな

紫式部

62.夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ

清少納言

77.瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

崇徳院

83.世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

皇太后宮大夫俊成

93.世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも

鎌倉右大臣

97.来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ

権中納言定家

99.人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は

後鳥羽院