○四人一首を楽しむための札の説明はこちら
★今回使う取り札は,次の十首となります。

71.夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く
大納言経信

72.音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ

祐子内親王家紀伊

73.高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山のかすみ 立たずもあらなむ

前権中納言匡房

74.憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ 激しかれとは 祈らぬものを

源俊頼朝臣

75.契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり

藤原基俊

76.わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波

法性寺入道前関白太政大臣

77.瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

崇徳院

78.淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守

源兼昌

79.秋風に たなびく雲の たえ間より 漏れ出づる月の 影のさやけさ

左京大夫顕輔

80.ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ

待賢門院堀河