いきなりですが,悪魔にさらわれたお姫様を,危険をかえりみずに助けるようなお話はお好きですか?
 私はそんなお話が大好きです。わかりやすくてドキドキして,次はどうなるんだろうという強烈な興味が次から次へと湧き上がり,ついうっかり一気に読んでしまいます。
 大正時代を代表する大作家,芥川龍之介先生も,そんなお話を残しているんですよ!
 「アグニの神」は,インドの神様だそうです。このお話ではインド人の不気味な占い師のおばあさんが,誘拐してきた日本領事のお嬢様に催眠術をかけてアグニの神を乗り移らせ,百発百中の占いをしています。
 領事館の書生の遠藤さんという若者は,何とかしてインド人の悪い占い師からお嬢さんを取り戻そうとします。しかしお婆さんは魔法を使い,遠藤さんを退けます。
 お嬢さんは領事館に帰れるよう,心の中で日本の神さまに切々と願います。果たして日本の神さまは現れるのか。「アグニの神」は,果たして良い神なのか,はたまた悪い神なのか……。
 真相は朗読をお聴きください!!

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