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 山本周五郎の『内蔵允留守』は,昭和62年度から平成4年度にかけて,光村図書の中学3年生の国語の教科書に掲載された作品です。
 私は中学3年生だった昭和63年に,この作品と出会い,いたく感銘を受け,何度も何度も声に出して読みました。
 それから30年ちょっとの月日が過ぎ,久しぶりに声に出して読んでみて,あらためて素晴らしい作品だなあと感じました。
 早速この作品を皆さんにお聴きいただきたく,朗読して録音し,何度か聴き返してみました。そして,この作品を楽しむためには,登場人物や情景を具体的にイメージすることが大切だろうと思いました。
 そこでまず,聴く前に一つ。「とらのすけ」は若くてかっこいいおさむらいさん。
そして「くらのすけ」は,どこへ行ってしまったかわからない剣の達人。この二人は,名前が似ているので,朗読を聴く時は二人の姿を具体的に思い浮かべ,決して
「とらのすけ」と「くらのすけ」をごちゃまぜにしないことが大切です。
 この作品は,夏休みを迎えて間もない8月7日に,蒸し暑いわがおんぼろ借家で録音しています。外は蝉の声に時折通る車の音。耳を澄ますと私の声の後ろに微かにそんな音が入ってしまっています。ですがそこを我慢していただいて,是非最後まで一度,本腰入れてお聴きいただけたら嬉しいです。中学3年生の私の心に,震えるような感動を与えてくれた作品『内蔵允留守』。是非お聴きください。
 それではみなさん,お話の世界をお楽しみください。
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