またしてもピンチかも!?この間動画で紹介した,高性能ハイテク手作り簡易温室の幼虫君たち,生育不順です。今まで幼虫が天獄に旅立つときは,必ずと言ってよいほど,地表に出てきてお亡くなりになっていたのですが,今回は事情がちがうらしい……。
小学生たちにQ-ボックス40の半透明プラスチックの外側から観察してもらっているのですが,底に接するように蛹室を作ったことは,どうやら間違いなさそうなのです。それが昨年の12月初旬の確認結果。
そして1週間前。な,何と,蛹室らしき空間に,幼虫が丸まったまま,見えるというのです。
「ドーナツみたぁい!!」
などと言っております。
「え?正常な前蛹って,丸まっていないよなぁ……」
そう首をかしげて,その時はそれでおしまいにしておいたのですが,昨日,また幼虫の様子を診てもらったら……。1週間前と同じ場所に,同じ形で,丸まった状態でいるらしい……。体色は,内側に若干水滴がついているので定かではないけれど,若干黄色味がかった乳白色とのこと。
「う??うぅん??蛹室を作り終えたところで体力が尽きて,そのまま気絶??それとも蛹室と思ったのは実は単なる空洞で,まだ前蛹になる段階の前で問題起きてる??」

ひるがえって我が家。同じ設備で飼育している幼虫君たち。昨年11月くらいに3齢後期だった子たちがどうなっているか。我が家だから掘り返して確認しちゃったのですが,こちらはきちんと蛹室を作って蛹になっていました。でも一部,蛹室を作り始めるタイミングで,お亡くなりになっていた方々もいました。でもケースの底にゴロォンって感じではなく,腐葉土の中で腐り始まっている感じでした。土の中でお亡くなりになれば,こうなるわなぁ!!って感じ。底から見たって,白く丸まった形の幼虫には見えないだろうって感じです。

さて,ここでいろいろと考えてみます。我が家でも小学校でも,幼虫君たちはエアコンのない環境で夏場を過ごします。少しでも涼しい環境に置こうと,試行錯誤しています。それでも瞬間的には30度を超える状況にもさらされるわけです。そこを生き抜く際,体力を消耗し,結果,蛹になる体力を温存することができていなかったのではないかと考えられます。
 幼虫が体力不足で気絶するなんてことが,あるのだろうか……。3月頃,2年生と一緒に,生活科の授業の中で,掘り返して,確認してみようと思っています。うぅん,うまくいかないって,面白い!ってか尊い命の織り成す様々な様子を面白がっちゃぁいけないのかもしれませんが,これも「命」について突っ込んで深く考えるきっかけとして捉えれば,貴重な経験であることは間違いありません。