3月2日から3日にかけて,大阪,京都へと移動しています。
2日は,宇都宮から東京までは普通電車,東京から新大阪まではひかり号の自由席で向かいました。昨今はのぞみ号から自由席がなくなり,若干時間はかかるけれどもひかり号で移動するのが経済的なのでありました。
妻と一緒に移動するものですから,往復で3000円ほどの節約になるのですが,3000円は,でかいです。
当初,新大阪駅前のビジネスホテルに宿泊することにしていたのですが,妻に変更を促され,急遽天神橋商店街6丁目に宿泊することになりました。
天神橋商店街6丁目は,通称天六と呼ばれ,日本で最も長い商店街とのこと。その全長は何と2・4キロメートルにも及ぶそうです。
新大阪駅前なんていいますと,新幹線が止まるから,よいような気がするのですが,妻が言うには治安がよろしくないとか。
そして天六。泊まってみて,いやぁ,こりゃぁいいところです。商店街にはめちゃくちゃ活気があり,しかも物価は安い……でも周辺で暮らす人たちにとっては,よいことかもしれないけれど,それが日本全体の経済状況から考えると,よいのかどうだかわからない……といった感じでもありました。
夕方,妻に手を引かれ,徒歩で天六商店街を通り抜けて梅田に出て,そこから大阪駅に行って,かつてお世話になった方と,大阪駅前第三ビルの地下にある料亭で食事をしました。周囲の立ち飲み居酒屋は,ハイボール1杯130円とか,ありえない値段で営業していて,そこに,とんでもなく大勢の人たちが群がっています。
そんな中で完全予約制の料亭は,ひっそりしたものです。お互いに静かに話をできたのは,とてもよかったのですが,営業状況は青息吐息のように感じました。
周辺の値段に合わせて,食べ物の値段は安いと感じました。しかし仕入れ値が高い食材を仕入れることができずに,メニューがずいぶん変更されていました。
ブリカマの塩焼きを注文すると,
「申し訳ありません,今日は入っていないのです……」
どこかの名産の地鶏のたたきを注文すると,
「それも本日,入っていないのです……」
とまぁ,こんな感じ。しゃぁない,どこでも食べられそうなものしかないのなら……ということで,妻のリクエストで,阪神百貨店の地価の,立ち飲み立ち食いフードコートへ移動。
日替わり海鮮丼汁物つきが何と500円。興味本位で注文すると,それがよい意味で,驚きの内容だった!!
まず,ご飯の炊き方が,めちゃめちゃよい。たくさんの人が注文して,回転がよいためか,炊きあがった直後だった。
厚切りのイカ刺しが5枚,そしてとろっとろのブリ刺しが4枚乗っていた。ブリ刺しは,正直,鮮度はイマイチな気がしたが,この際そんなのはどうでもいい。とろっとろの刺身にはちがいないのだから。
フードコートでは,そのほかに,おでんと,イカ焼きをいただきました。そんなに食べて,私のそこでの食事代はたった900円。
庶民の食文化は,これでいいのかもしれないけれど,日本経済やら日本文化という視点から考えると,何だかなぁ……という感じです。
私は,どこへ行っても,領収証をいただくことにしているのですが,レシートが出ないお店が多いことにも驚きました。
「これじゃぁ確定申告の際,売り上げはいくらでも調整できちゃうじゃないかぁ!!」
ってな感じでした。