全盲のドラネコ君,とうとう動画チャンネルを作ってしまいました。音声だけよりも,映像があった方が,目の見えている人たちへの発信力が格段にアップするのではないかと考え,ビデオカメラを買ってきて,おしゃべりをしながら動画を撮影し,無編集(撮りっ放しのトリッパー)で皆さんにお届けしちゃおうということにしました。
 今の世の中,機械はさまざまな最新式の機能を搭載したモノがもてはやされ,どうしてもそちらに意識が向きがちですが,一方,必要最小限の機能で,誰にでも使えるメカも結構あるんですね。
 私は今までもガラケイやらiPadで動画撮影に挑戦したのですが,思うようにいきませんでした。しかしダメ元で買ったソニーの最低価格のビデオカメラhdr-cx470が,一昔前のicレコーダーみたいな感じで簡単に扱えて,これならばいろいろ撮影しながら技術を高めつつ,動画発信が可能と思いました。
 視覚障碍者の皆さんには「動画ですかぁ??」と言われそうですが,映像の方はまぁかなりひどいものです。私の説明している内容を,目の見えている人たちが何となく雰囲気で感じてもらえたら……程度です。
 お時間がある時にでも見てやっていただけましたら幸いです。
 あ,そうそう,「目の見えない人って一人でお風呂入れるのぉ??」なぁんて私にたずねたそこの君!!動画のむこうで目の見えないドラネコ君がやっていること,実際にできるかな??って,最先端の技術と研究成果,そして全盲者ならではの試行錯誤で,何と1シーズン1株からの収量300本超えのキューリ栽培を行っています。まずはそれをネタに毎週,その成長の様子をお知らせできたらと考え,2021年7月4日に秋どりキューリを植え,2週間後の7月18日に初撮影を行いました。
 植え付けた苗は高さ30センチ,葉っぱは5枚ほどでした。それが2週間後の初撮影時,何と苗は160センチまで育っています。
 ドラネコ君はいつも,剪定ばさみをもって,キューリと対話し,指示を与えています。キューリも蔓の伸ばし方でドラネコ君に明確な意思を伝えてきます。それを受け止め,効能の異なるさまざまな肥料を駆使して1シーズン300本超えの株を育てていきます。
 初撮影の翌日,キューリ君は根元から3節目と4節目の脇芽を,力強く伸ばし始めました。即ちキューリ君は,この二本の脇芽も収穫の主戦力として育ててほしいと主張したわけです。
 そこで第二回のキューリ紹介の予告となりますが,7月25日の撮影では,ドラネコ君がキューリ君に対して,剪定ばさみで今後の育ち方についての明確な指示を与えていきます。
 その指示を出す前の準備を今,着々と行っている最中です。キューリ君が主戦力として伸ばしたいと主張した2本の脇芽には,立派な支柱を立てました。
 まずは植え付け2週間後のキューリ,そしてそれがどう育っていくか,ご覧いただけましたら幸いです。そして今後の成長の様子,ドラネコ君の撮影技術の向上を祈りつつ楽しんで見守っていただけましたら幸いです。
 日の当たるちょっとしたスペースさえあれば,ホームセンターで入手できる資材を使って誰にでもできる育て方として紹介していきます。
 なぁんて書いていますが,撮影を意識せずに春からやってきたデタラメ家庭菜園の様子もお知らせしようかと……環境が悪かったり,お世話するのをちょっとおさぼりしたりしたら,こうなっちゃうよぉんってのも御紹介します。
 ではではみなさん,撮影技術は最悪以外の何物でもないトリッパーチャンネルの動画の世界をお楽しみください。

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