この札は,新型コロナウイルスを予防しながら安全に競技カルタの練習をするために開発しました。
 札は,専用台の上に並べて使います。材料は百均で販売されているA4サイズのマグネットペーパーです。
 切る前のシートに16首の下の句を印刷し,16等分すると,競技かるたの札と同じ大きさの札が出来上がります。子供たちが各々,一枚一枚の札に好きな色で縁取りをして完成です。
 専用台も手作りです。これまた百均で売られているPPシートに,磁石のつく壁紙を細長く切って作ったレーンを貼り付ける形でできています。
 レーンに沿って札を並べると,競技かるたの試合の際と同様の整然とした並びが実現します。これで強くはらっても札の並びが乱れたり,遠くへ札が飛んでしまったりせずに練習することができます。
 コロナ禍でなくとも,初心者が最短で美しい競技かるたの札の並べ方を覚えるのには最適です。また, 小学校低学年の子供たちは,札を飛ばしてしまうとそれを再現することが難しいのですが,札の乱れを恐れずに,思い切り払うことができます。
 この札は今後,改良を重ねて,バリアフリーかるたの世界への導入を目指します。
 現在のバリアフリーかるたは,点字の読みの速さや,当たり札を持ち上げて審判に見せる速さを競うような形になっていますが,この札の改良により,純粋に当たり札に触れる速さの競い合いが実現すると考えています。
 いましばらくの間,コロナ禍は続くと思われます。練習や競技に大きな影響がある分,競技かるたから遠ざかってしまう人も多いことと思います。ですがさまざまに工夫を凝らし,今できることを地道に継続していくことで,いつかきっと希望の光が見えてくるのだと思います。いましばらく辛抱して,また私たちの世界を取り戻していきましょう。

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