平成30年9月,ヘラクレス・ヘラクレスという,世界最大のカブトムシの卵を育て始めました。それが今,どうなっちゃっているか。そして,これからどうするか。そんなことをつらつらと紹介させていただこうかと。さぁて,どんな情報を発信すると,読み手が喜んでくださるか,じっくり思案しつつ,いろいろと書いてまいりますよ。ではお楽しみに!!

○3月24日更新 冬も常夏の玉手箱の中は今……

○(動画アリ)真冬の宇都宮にカマキリ出現!!

○カブトムシ養殖でSDGS!!

○清原東小学校のヘラクレス幼虫にまたしてもトラ ブル??

○(動画あり)極寒の中でのヘラクレス幼虫のエサ交換!!

○1月13日更新 ついに幼虫の音声体重計をゲット!!

○1月8日更新 厳しい寒さでもへっちゃら!!

○2024年の幕開けです!!

12月22日 金曜日
 とうとう我が家のオンボロ借家にて,暖房を使わずにヘラクレス・ヘラクレスの幼虫を飼育する,天下無敵の超ハイテク,スペシャルアイテムが完成し,今冬より稼働しています。その名も『中身が常夏の玉手箱』です。どんなものかは,下のリンクよりご覧ください。

@ヘラクレス幼虫を冬越しさせる超ハイテクな飼育箱『中身が常夏のたまて箱』

Aたまて箱の仕組みを詳しく紹介

B幼虫が無事に成虫になることはとっても大変!!

C幼虫が最後にエサを食べてから成虫になって活動するまで半年もかかるお話


11月26日 日曜日
 4年ぶりに栃木県の理科の先生方が小中学生を対象に実施する理科教室
『科学お楽しみ広場』が開催されました。
 私も『カブトムシの幼虫が成虫になる様子を観察しよう』というコーナーを設置して参戦。64個の飼育セットを準備して,会場の宇都宮大学共同教育学部に向かいました。
 64個も飼育セットを組むのはメチャクチャ大変でした。こんなの売って暮らしを成り立たせるのは超ムリムリショー!!って感じです。教員をしながら,その傍らのボランティアみたいなものですから,こんなことやってられますが,うぅん,たった64個でこんなに消耗?これで生計を立てていくには一セット1000円で売れたとして,1セット700円の利益が出ると仮定して,年間1万セット組んで売り上げなければなりません。
 そんなことをボォッと考えつつ,いざ当日。
 インターネットで先着60名募集して集まったお子様たちが,狭い教室に押し寄せてきました。
「うっわぁ,でけえ!!キモォい!!」
という子供たちの多いこと,多いこと。日本人の少子化は,ここから変えていかなきゃいけませんね。こんなカブトムシの幼虫ごとき存在がキモくて怖くて,人間の赤ちゃんのオシメとか替えられるんかい??ってやつです。え?カブトムシと人間を同じに考えるなって?いやいや,小さなかけがえのない命であることには間違いないでしょう。
 幼虫飼育は結果的にうまくいったにしろ,いかなかったにしろ,小さな命の成長を見守ることって,大切なお勉強です。そんなお勉強のチャンスが目の前にあって,簡単に取り組めるんだから,チャレンジしてみりゃぁいいんです。
 確かにワンちゃんやらネコちゃんやらを飼うってのは,とてもハードルが高いというか,よく考えなければいけないと思うのです。毎日きちんとお世話できるかどうかというところまで含めて。でも,日本のカブトムシは,玄関の下駄箱の下あたりにそぉっと放置して,思い出したときに横から様子を見りゃいいだけなんですから,幼稚園児にでも取り組める。それでも取り組もうって方は,かなり少なかったように思います。
 結局49セットがお子様たちの手元に引き取られ,15セットもちかえりました。私がまた一生懸命育てて,ふるさとの氷室の山に戻してやろうと思います。
 来年もまた懲りずにやろうかと思っています。

令和5年8月22日 火曜日
 しばらくは清原東小学校の国産カブトムシの様子をお楽しみください。

その1 (動画)クワガタとカブトムシのちがい!

その2 カブトムシのお部屋の準備!

その3 カブトムシのお引越し!

その4 幼虫豊作すぎて既にエサ無し状態→やむなくお引越し!


令和5年8月9日
2年生の教室で飼育していただいている国産カブトムシ君。一つのクラスのメスはばっちり卵を産んで,その卵が孵って幼虫になり,順調に育っています。大サイズのコバエシャッターに,約30匹の幼虫がいて,腐った腐葉土は3分の2くらいに減っている感じ。大きさは既に私の小指くらい。まだウサギの糞でいっぱい状態みたいな感じではないので,あと2週間くらいこのまま育てられるだろうか……といった感じです。
 もう一つのクラスのカブトムシ君は,どうやら遺伝子がなかなか丈夫でなかったようで,卵は産んでいない感じです。オスは早々に天獄に旅立ってしまい,その後新しいお婿様をお迎えしたので,これから有精卵を産むかどうかという感じです。
 たくさんの卵を産んだペアは,これから長生きしていただくために,別居生活に入りました。そうしたらオスは気が狂ったように暴れまわり,メスはマットから出てエサを食べまくっているとのことでした。
 オスはメスがいなくなって精神的に不安定になり,メスはマットの上に出てもオスに迫られることがないので平和にエサを食べ……。何だか人間みたいです。

令和5年7月20日
 6月下旬,国産カブトムシは10頭中9頭が無事に成虫になりました。
 清原東小学校は全学年2クラスずつなのですが,2年生の二つの教室で飼育していただくことになりました。どちらのクラスも雄1匹に雌2匹の計3匹。残りの3匹は,学校の裏山にお帰りいただきました。
 もともと特別支援学級のお嬢様が学校の裏山でつかまえてきたカブトムシに卵を産ませて育てたものですから,育ったものを元の山にお返ししても,何ら問題はありません。どこぞで買ってきた虫では,そうはいきません。ということで,自然ゆたかな環境に囲まれて,そこに暮らす虫を捕まえてきて飼育・観察できる幸せを痛感しました。
 2年生の子供たちは自分たちのクラスのカブトムシ君たちに名前をつけてかわいがっています。しかぁし……どういうネーミングセンスしてんだい??そこに愛情はあるんかい?と,首をかしげたくなるような名前,いやいや子供たちなりの愛情が詰まっているのかなぁ……。

令和5年6月3日 日曜日
 結局ヘラクレスヘラクレスは,冬の寒さにほぼやられてしまいました。12月時点で3齢初期だった幼虫は,かろうじて生き残りましたが,寒さの通過とともに,成長はそこで止まってしまった感じです。このまま蛹に慣れずに天獄へ旅立つのか,小さな蛹になって,羽化するのか。そんな状態。
 それでもヘラクレスヘラクレスの幼虫を育て続けるというのですから,あきらめが悪いというか,何と言うか。我が家のオンボロ借家でバッチリ冬越しできる方法を見つけるまで,しばし頑張ってみることにします。
 一方,国産カブトムシ。こちらは順調そのものです。幼虫を10頭育てていますが,現在,全て蛹室を作り,前蛹状態です。7月頭には,揃って出てくる感じです。

令和5年3月12日 日曜日
 うぅん……シボシボ状態の蛹は,いつになっても成虫にならず……。こうなったらエイヤァとばかりに体に触れちゃえ!!
 う,うぅん??うわぁぁぁぁ……。熟れすぎた果物のカキのようにグニャグニャってか,中,腐ってるしぃ!!でも外殻はきちんと出来上がっているので,やはり温度が足りなかったことが原因のようです。
 もう一つの蛹は,動きませんが今のところ腐ってもいなさそうです。でも蛹になって3カ月が経過しました。
 ということで我が家のヘラクレスヘラクレスは今のところ惨憺たる結果です。
 しかしここであきらめるわけにはいきません。次の冬に備えて,超大型発泡スチロールで作った簡易温室の温度をシビアに管理できるよう,設備の増強を図りました。対策としては今まで一つの温室に1枚ずつ入れていたパネルヒーター,ピタリ適温プラスを,一つの温室当たり2枚ずつ入れることにしました。また,温度をコントロールするためのデジタルサーモスタットを温室の個数揃え,内部の温度が22度を割り込んだら作動し,22度を上回ったら停止するよう設定しました。
 今年のように室温がマイナス5度まで下がるようなことがあると,簡易音質一つにパネルヒーター一枚では十分な温度が確保できないことが分かりました。
 だいたいヘラクレスヘラクレスの蛹は15度を下回る温度で数日間が経過すると,アウトですね。そのことが実際に分かったことが,今年の大きな成果です。
 幼虫は大きいものほど寒さに弱いことが分かりました。3齢初期までの幼虫であれば13度が3日間続いても何とか生きています。でも蛹になる直前の幼虫は,それだと確実に★になってしまう感じです。

 と,ここまでが私の状況です。実は3月4日,中央小学校の『ヘラクレスヘラクレスを卵から育てよう』の観察会を行いましたが,な何と,参加者の小学生中学生の家では,ヘラクレスヘラクレスが簡易音質とかへちまとか,そんな設備がない状況の居室管理で元気に成虫になっていた……(我が家のオンボロさ加減が露呈……)
「僕の部屋は床暖房と空調で常にだいたい23度ですから」
と口々に話す参加者の小中学生に,軽く嫉妬しました。ってかそれ維持すんのにどんだけ光熱費かかってんだい??みたいなお話です。でもいいんです。私はこのオンボロ借家の極寒の環境でも,ヘラクレスヘラクレスを無事羽化させられるような方法をきっと見つけますから。でも冬場ひと月あたりのパネルヒーターにかける電気代総額を2000円以下に抑え込めなかったら,そりゃぁダメでしょってやつで,厳しいルールを決めつつ,きっと成功させます。って,いつになったら成功するんだよ!!ってやつです。気長にお付き合いいただけましたら幸いです。
 ちなみに日本のカブトムシの幼虫は,寒いのって全然平気っぽくて,全て元気に生きています。

令和5年2月19日
 お久しぶりの更新です。発泡スチロールの簡易温室の温度管理は,まずまずうまくいっているらしいです。2月12日までは,平均気温17度程度で安定させることができました。とはいえ幼虫や蛹君たちにとっては過酷な環境だったようです。
 幼虫君たちは,★になったりガリガリ暴れまわって苦しがったりはしないのですが,マットの中でほぼチーンと動かなくなっていて,育った様子もありません。
 大きなケースの中に,私の妻が9月半ばに羽化を確認した成虫がいるはずでした。だいたい2カ月くらいかけて体が成熟したら出てきて,エサを食べ始める予定だったのですが,1月末,出てくる気配がないのでこっちから掘って出しちゃえってなことになり,掘り出しました。
 な,何と,何と……。★になっていました。気温が足りなくて,成熟しても出てくることなく天国に旅立ってしまったのですね!?ああ,可愛そうなことをしてしまいました。
 さて,その際,オスの蛹を2つ見つけました。蛹室を壊さずに,うまいこと露天掘り状態にできたので,そのまま静かに蛹室の中でお暮しいただくことにしました。
 先週の日曜日に恐る恐る蛹に触れてみたら,1頭のオオアゴの先が,水分というか体液が抜け始めてシボシボ状態になっていました。こうなると,気温が足りなくて羽化に失敗……ということのないよう,若干,手作り温室の温度を調整しなくてはいけません。
 電源タイマーを解除し,24時間パネルヒーターを駆動させ,平均気温23度を目指しました。
 視覚障碍者が気温を知るための強力な便利アイテムに,ネコ形の音声温度計があります。猫の頭を上から押すと,音声で気温を教えてくれる優れものです。それで気温を確認しつつ,簡易音質内の気温は20度から24度を保っています。そして1週間……。
 今日も蛹のオオアゴを触ってみました。やっぱりシボシボシワしわ状態は変わっていません。過度な刺激を避けるため,体には触っていません。こんなので本当に生きているのだろうか……。全くもって心配になってしまいます。
 さまざまなサイトで,ヘラクレスヘラクレスの羽化直前の蛹の様子について調べてみたのですが,文章できちんとまとめられているものって,ないんですねぇ……。写真とか動画ってのはあるんですが,それじゃぁ全盲者の私には全くわかりません。
 ということで,きちんと羽化しましたら,羽化直前の蛹を触った感触や,その変化を,文章できちんとお知らせしようと思います。
 ちなみに私たち全盲者の指先の感覚というのは,かなり研ぎ澄まされていますので,蛹のオオアゴの先端にほんの一瞬触れて,もし蛹が少しでも動けば察知できます。ですが1月12日,19日ともに,ぴくりとも動きません。においは……。森の腐葉土のにおいがします。今のところ腐った幼虫やら蛹やらのにおいはしません。
 うぅん,無事に羽化してちょうだぁい!!と,祈るような思いで日々を過ごしています。


12月17日 土曜日
 パネルヒーターを制御する電源タイマーは,きちんとお仕事をしてくれたのですが,結局夜間の冷え込みが厳しくなると,生き続けるのに必要な温度を確保することができなくなり,またしても腐葉土の上で固まっている幼虫が出てしまいました。
 そこで電源タイマーの設定を調節し,夜8時から朝7時半までの間はヒーターを連続駆動することにしました。
 1日経ち,朝方,幼虫の入ったボトルから,ガリガリガリガリ音がします。温かいから活発に活動しているのだと思いました。
 2日過ぎ,ガリガリ音が前日よりかなり派手になりました。
 3日過ぎ,ガリガリ音はすごく小さくなって,やっと落ち着いたかと思いました。
 4日目の朝,全く音がしなくなったので,若干心配になって確認すると……。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・。またしてもやっちまいました。
 12頭のヘラクレスヘラクレスの幼虫君たち,それぞれのボトルの腐葉土の上に出て,全てのびていました!!しかもぶよぶよの水風船みたいになって。うぅん,たるんだ皮の中に液体が入っている感じ,やわらかくなりすぎた柿みたいな感じ,しかももち上げるとお尻から何だか液体がとろぉんと出てきて……。笑い事じゃぁございません。
 慌ててヒーターの電源コードを抜いて,夕方まで冷やして,それから電源タイマーの駆動時間を,夜間は1時間駆動したら15分電源停止→1時間駆動→15分電源停止……とし,1時間当たり消費電力21Wのパネルヒーターを,15Wのものに変更し,さらにボトルにヒーターの熱が直接及ばないよう,ヒーターの上にダンボールを敷いて,その上にボトルを並べました。
 そぉんなことをしたって,一度ぐにょぐにょになってしまった幼虫君たちが蘇生するとは思わなかったのですが,一応,手を尽くさねば……とばかりにやってみました。
 一週間が過ぎ,恐る恐る発泡スチロールの箱の蓋を開けてボトルの中を手探りすると,腐葉土の上野ぐにゃぐにゃは影も形もありません。手探りで腐葉土をよけていくと……。いきなり人差し指に激痛が……。幼虫君たち,三途の川を渡ってお花畑を観て,それから我が家に帰ってきたらしい……。あぁごめんなさいよぉ,もう命の危機に遭うようなことはないように鋭意努力しますのでお許し荒れ!!
 とは思うのですが,如何せんヘラクレスヘラクレスの幼虫は,かなりデリケートな生き物なのでした。
 こういうの飼育していると,人間の生活によって環境が変化するということが,いかにさまざまな生命に対して大きな影響を与えているのか,与えうるのかということを痛感し,いろいろと考えさせられます。
 そういうことって,多くの方々に体験してほしいし,感じてほしいところではあります。

11月22日
 今日はヘラクレスヘラクレスの幼虫の様子を確認しました。な,何と,大きな幼虫が1頭,★になっていました。他のヘラクレス幼虫君たちも,マットの上に出てきて瀕死状態でした。酸欠にならない対策を講じていたので,低温が原因と思われます。最低気温が10度を割り込み,最高気温も15度以下という状況が2日ほど続くと,どうやら生命維持が難しくなるらしいようです。そこでパネルヒーターを30分駆動→1時間半非稼働→30分駆動→1時間半非駆動……という具合に動かし続けられるよう,電源タイマーで制御しながら通電しました。
 一晩経って確認したところ,生きていた幼虫は全て獰猛さを取り戻して元気に動いていました。やっぱヘラクレスヘラクレスは冬場は部屋の中でも温度管理が必要です。うぅん,いろいろと難しいものです。

11月12日 土曜日
 大阪の子供たちのために,zoomで国産カブトムシのボトルの腐葉土交換を行いました。皆様,飼育は順調な感じで,めでたしめでたしでした。我が家も成長の様子を確認しなければ……。

9月11日 日曜日
 来週,大阪で視覚障害のある子供たちの体験教室を依頼され,主催者と相談して,国産カブトムシの幼虫の飼育体験をすることとなりました。
 800ccボトルにエサの腐葉土を詰めて,当日は成虫が暮らしていたケースをひっくり返してみんなでわいやわいやと幼虫を探す予定だったのですが……。
 幼虫の生存確認をしたところ,いやぁびっくりな勢いで幼虫君たち,肥大化してしまっており,そのまま輸送したら,揺れが刺激となってお互いに攻撃し合いそうな勢いだったので,一匹一匹手探りで拾って,飼育ボトルに収納してしまいました。全部で37匹出てきました。ありゃぁものすんごい生存力……。びっくりしました。
 当日は全く幼虫を掘り出す体験がないと寂しいので,エサを詰めただけのボトルと,8月24日に成虫のメスを投入して産卵させた超大型ボトルを一本,体験用の荷物の中に入れることにしました。
○カブトムシ幼虫飼育体験準備の様子はこちら!!
ついでにヘラクレスヘラクレスの幼虫の現在の様子も撮影してもらいました。
○ヘラクレスヘラクレス幼虫は今!!


9月10日 土曜日
 自然界でスズムシを見つけるということは至難の業です。というか,まず普通にはいません。ところが我が家の周りには何匹かちらほらといますって,我が家から脱走したスズムシ君たちなのですが……。
 どこまで脱走したか,それでもリンリン鳴いてくれるので,追いやすいのです。ということで散歩がてら白杖をつきながら,近所を歩き回り,どこまで飛んで行ったか耳を澄まして確かめてみました。
 どうやら奴らはほとんど,我が家から北に向かったらしいことが分かりました。我が家の北側の家を超え,その裏手の路地を挟んださらに北の家,大富豪の御殿みたいなでっかい家の庭で3匹鳴いていました。
 さらにその北側50メートルくらいのところの公園で2匹発見!!どうやら落ち着ける場所を見つけたらそこからあんまり動かないようでした。
 散歩から帰ったら何と,元いた飼育ケースの中からも1匹,スズムシが鳴いていました。慌ててナスをざく切りにしてケースに放り込みました。こんな劣悪な環境で飼育ケースの中に一匹いたなんて,奇蹟かな??などと思いました。

8月29日 月曜日 鈴虫パニック!!
 鈴虫がいい塩梅で鳴き始めました!!どぉれおいしいナスをあげまちょかぁ……と飼育ケースに近づくと……。あれあれ鳴いている場所は私の背後。う?うぅん?
 どうやら私が餌を与えるために蓋を開けた瞬間に,全部脱走してしまったらしい。それでも餌のナスは見事に皮だけになっている……う?何がナスを食べている??
 犯人はナメクジでした。飼育ケースの外側を,たまにナメクジが這っているのは知っていました。気にも留めずにいたのですが,な,何と通気性のよい,網目のやや大き目の蓋の上から,ナメクジたちはまるでウンコをするように,ケースの内部に向かって産卵したらしい……。あぁ残念無念。しばらくは我が家の草むら菜園で他の秋の虫に交じって鳴く鈴虫の音色を楽しみます。

8月16日 火曜日 未来の約束は潰えたものの……
 約束を交わしたはずの雄幼虫2頭,確認してもらったところ,蛹になるための部屋を作ったらしいです。ぎりぎり11月の頭に成虫になる計算です。冬季準備の大移動にかからないタイミングで成虫になってくれることを,切に願います。
 ところで約束の飼育ケースは,私が耐えきれずに掘り返してしまうことを防ぐため,地表部分にスズムシを飼っています。
 スズムシには我が家で獲れたナスを与えているのですが,13日の台風被害を予測して,小さな実も全て収穫して,私がムシャムシャ食べてしまいました。そうしたらスズムシに与えるナスがなくなってしまい,仕方なし,カブトムシ用の昆虫ゼリーを与えることにしました。
 大喜びで食べつくすと思いきや……。全く手を付ける気配すらありません。へぇ,そういうものなんだぁ……と,感心してしまいました。

8月7日 日曜日 破られた未来の約束
 ヘラクレスヘラクレスは,雄と雌で幼虫の期間がずいぶんとちがいます。メスは卵から成虫になるまで,1年半くらいですが,雄は2年くらいかかります。
 日本には四季があって,それ故日本のカブトムシは夏から秋にかけて産卵された卵が翌年の6月下旬から7月頭くらいには成虫になるのですが,本来は常夏の国に生きるヘラクレスヘラクレスには,冬の寒さを超えたら成虫になる準備……などというメカニズムは,遺伝子に組み込まれていないのです。したがって体の準備が整ったタイミングで蛹になり,成虫になります。
 日本のような四季のある環境でヘラクレスヘラクレスの幼虫を育てると……。寒い時期だろうが温かい時期だろうが,お構いなしに蛹になり,成虫になります。
 自然界では,同じ親から同時期に生まれた幼虫が,雌雄異なるタイミングで成虫になることで,他で育った別結党の成虫と出会う可能性が高まり,血が濃くなることが防がれます。
 これが,飼育者が盲人である場合,めちゃくちゃ厄介なのです。特に雄。6月に蛹になる準備を始めてくれればよいのです。蛹になるための部屋を作って,そこで動かない幼虫の姿(前蛹状態といいます)で1か月過ごし,その後2か月間の蛹期間,9月末には成虫に……,ということでめでたしめでたしです。でも9月になって蛹になる準備を始めると……。いやぁ大変!!
 9月だと残暑厳しい環境ですから,飼育ケースは屋外,建物の北側の日陰に置きます。10月半ばに蛹になりますが,そこで問題が起きます。
 急速な気温の低下。11月初旬には,きっぱりとある日突然冬……みたいなことになります。蛹は平均気温15度を下回ると,生存すら危うい状況になります。そこで必要になってくるのが,飼育ケースの移動。そして加温です。こぉれが盲人がやるとなるとえんやこぉりゃぁ!!って感じなんですよね。
 ところで。。。我が家で一番成長の速い幼虫たちのケースを,妻に周囲や底からのぞいてもらって,中の様子を教えてもらいました。
 実はこのケース,プラケース特大という大きさでして,40リットルくらいの容量があります。そこに雄2頭,雌1頭の計3頭の幼虫??が入っています。ヘラクレスヘラクレスは,雄と雌の羽化時期をそろえるためには,幼虫を同居させるとよいといわれています。嘘だか本当だか知りませんが,そうするとお互いに〈同じ時期に成虫になって結婚しましょうね〉とか何とかささやき合いながら育っていくそうです。
 ところがどっこいしょって感じでした。何と雌は蛹室の中で羽化して既に色づいているとか。ところが雄の幼虫2頭は,蛹室すら作っていない……9月以後に蛹になる準備を始めるパターンにはまっちまったようなのです。うっそぉ!!って感じです。

7月31日 日曜日
 我が家の幼虫たちはどなえしているだろう……。そう思ったので,我が家でも腐葉土の交換を行いました。
 いやぁ順調順調……。今のところは……。
 特に今年2月下旬に我が家に来た幼虫の成長が著しいです。多分,昨年11月に子供たちに配布した幼虫よりも現段階で大きくなっている感じです。まだまだ伸びしろが大きそうなので,期待しています。ただ,成虫になる時期は来春以後となりそうなので,冬場はどうやって管理しようかと,かなり迷うところです。
 日本のカブトムシみたいにタイマーをセットしたみたいに6月に自動的に蛹になって……みたいな感じだと,ホント楽なのですが,常夏の国に生きるヘラクレスヘラクレスは,いつ蛹になるか,不確実です。できればせめて5月頃に蛹室を作り,蛹になってくれれば管理が楽だろうと思うのですが,そこをコントロールできないところが悩ましいです。
 何はともあれ無事に成虫になってくれさえすればそれでよいのですが……。うぅん難しい……。

7月30日 土曜日
 今日は宇都宮市立中央小学校の放課後子供教室主催の観察会でした。2名のお子様が,自宅で育てているヘラクレスヘラクレスの幼虫を連れてきて,餌となる腐葉土の交換を行いました。
 二人とも手堅く育ててきており,それぞれ3頭ずつの幼虫が,かなり大きくなっていました。
 同じ時期に掘り出した幼虫なのですが,成長の個体差が著しく,みんなで驚きました。
 まだまだ体色が薄いそうで,成長が期待できそうです。
 一人の男の子はオオクワガタの幼虫も育てていたのですが,そのボトルも併せて中身の確認を行いました。こちらは……。蛹から成虫になる段階で羽化不全を起こし,★になっていました。
 オオクワガタにしてはかなり細長い感じになっており,明らかに奇形な感じでした。血が濃くなりすぎてそういうことになってしまったかなぁと,みんなでがっかりしました。
 彼はスマートフォンを取り出し,写真を撮ると,グーグルでその画像が何に判定されるか,試していました。このアプリ,かなり優秀で,知らない花や生き物の写真を解析して,その正確な種類を教えてくれます。
 判定やいかに・・・。
「チベット産天然備長炭・・・」
な,なんじゃそりゃぁ!!と,みんなで大爆笑,いやいや泣き笑いしました。
 話は元に戻りまして,参加者の男の子たち二人は,かなり今回の飼育教室に入れ込んでおりまして,何が何でもヘラクレスヘラクレスを成虫にしようという強い意気込みをもっています。
 ということで次回の観察会は,10月15日の土曜日とあいなりました。

7月22日 金曜日
 勤務している学校の特別支援教室と,3年生の教室で,カブトムシを飼育していただいています。お子様たちは一頭一頭に名前をつけて,毎日毎日様子を観察しては,世話をしてくれたそうです。
 特別支援学級では,ヘラクレスヘラクレスのペアを,3年生の教室では,国産のカブトムシを飼育していただきました。
 どちらもペアリングに成功して,メスは産卵に勤しんでいる感じです。
 国産のカブトムシは,お子様たちが学校の裏の雑木林でつかまえてきました。ということは,幼虫を育てて成虫になったら,野外へ戻してあげることができます。
 ヘラクレスヘラクレスは成虫にするのはかなり難しいのですが,国産カブトムシは温度管理を全くしなくても,きちんと成虫になります。その点,教室での飼育や観察にとても適しています。さて,何匹の幼虫が出てくるやら。休み明けまで私が面倒を見ることになります。どこに置こうか……。よい場所が今のところ見つからず,探しあぐねています。

7月20日 水曜日
 鈴虫の卵が,カブトムシの幼虫の飼育ケースの中で,無事に孵化したらしいです。餌として与えているナスが,皮だけになって残るようになりました。
 飼育ケースの中には,鹿沼土が入っていて,その上に,スギナの干し草を入れています。
 新しいナスをケースの中に入れるのですが,その時にふたを開け占めします。その時にチョロンチョロンと外に逃げてしまわないか,とても心配です。私の目が見えていれば,そんな心配をせずにお世話できるのでしょうが……。なんだかカブトムシ飼育より難しい感じです。

6月26日 日曜日
 ヘラクレスヘラクレスの飼育は現在も続いています。中央小学校放課後子供教室での観察教室も,細々とではありますが,続いています。
 五味部屋の衣装ケースの4頭の蛹は……なぁんと何と,成虫にならずに蛹室の中で腐ってしまいました。あらァ……。何が原因???とばかり,腐った蛹を触りながら考えてみました。いやはや全体的に体は小さい……。全て形が整った状態でお亡くなりになっている……。
 何ともかんとも原因は特定できないのですが,遺伝的要因か??はたまた伝染病か??。謎は深まるばかりでございます。
 通気性の悪さが原因かもしれないと思い,幼虫たちは借家の北側の日陰で,雨の当たらないガレージの下にお引越しいただきました。入れ物は大型のプラケースで,防虫フィルターナシの通気性のよいフタの入れ物を使いました。
 私はどうしても生育状況を確認したくなって掘り返したくなってしまう性分ですので,そうしないようにスズムシの卵を買ってきて,幼虫が暮らしている上の地面にバラまきました。そこでスズムシが育っていると想えば,きっとほじくり返したい病も抑えられるかもしれない……なぁんて思いつつ,立派な成虫が出てくることを楽しみに,飼育を継続していきます。

令和4年3月27日 日曜日 幼虫は衣装ケース飼育が手堅いカモ……。
 ゴミ部屋に積み重ねた衣装ケースで飼育している幼虫の生育状況を確認しました。ただいま雄雌各2頭,計4頭が蛹です。
 全盲の私は今までさまざまな飼育ケース,飼育環境で幼虫を育ててきました。そして何度となく蛹の部屋を壊して,蛹を天国に送ってしまいました。しかし今回は多分,1頭も天国に送ることなく,めでたく成虫にできると思います。
 今冬は,積み重ねたケースとケースの間に,みどり商会のぴたり適温プラスというパネルヒーターを挟み込み,加温しました。
 ケースの中で何が起きていたかというと,よく温まった部分から,加温が行き届かない部分に水分が移動しました。即ちケース内に砂漠地帯と湿潤地帯が生まれました。幼虫君たちはその状況下,自分が一番居心地のよい場所を選んで移動し,生きていました。
 そして,かつて私が経験したことのない頑強な部屋を作り,その中で蛹になっていました。
 その部屋は,ちょうど砂漠の中に埋められたダチョウの卵みたいな感じです。それがケースの4箇所に埋まっているイメージです。
 試しに一つ掘り出して,天井に直径2センチほどの穴を開けました。その穴から人差し指を静かに入れて,中の様子を確かめました。
 中にはぐにゃぐにゃと激しく動く生命体が……。落ち着いて形やら大きさやら確かめると,蛹でした。
 ということでgwまで放置して,再び指先で観察することにしました。多分その時には見事,成虫君が誕生していると思います。
 ところで今回蛹になっていることが確認された4頭と同時期に生まれた別血統の幼虫3頭は,別のケースで超肥大化していました。こちらは雄1頭に雌2頭だと思います。もう少し蛹までには時間がかかりそうなので,おがくずを新しいものに交換し,そのまま7月まで放置することにしました。この調子だと成虫になるのは9月以後かなあ……。

令和4年3月26日 土曜日
 今日は中央小学校放課後子供教室の『ヘラクレスヘラクレスを幼虫から育てよう」の観察会を行いました。3名の男の子とその保護者が参加してくれました。
 昨年11月に,ヘラクレスヘラクレスの幼虫を2頭ずつ配布しました。それを飼育ボトルごと連れてきてもらって,中のおがくずを交換する作業をしました。
 いやぁどれもこれも大きく成長していて,参加したお子様たち,大喜びでした。
 ところで10月に行った「オオクワガタを卵から育てよう」で配布したヘラクレスヘラクレスの3齢幼虫君たちは……。成虫になる途中で★になっておりました。蛹になる直前の状態で★になっていたり,蛹の状態で★になっていたりと,状況はさまざまなのですが,いやぁ難しい!!という状況でした。
 ただ一人,和菓子屋の御曹司の幼虫は,超巨大化して生きていました。体色が濃い黄色になってきているとのことでしたので,もうすぐ蛹になる準備に入ると思われます。
 こういう体験会をやる以上は,参加者全員が自分の手で幼虫を成虫にまで育てられるようサポートしていくことが大切だと思っています。それはめちゃくちゃハードルが高いのですが,失敗したらそこでゲームオーバー的に終わりにせざるを得ないのは,多分教育上よろしくないのです。ということで我が家のゴミ部屋には今,さまざまな生育状況のヘラクレスヘラクレスの幼虫がいます。多分全部で12頭。今朝までは17頭いたのですが,11月に配布した兄弟をバックアップ用に連れて行ったら,かなり見事に育っており,お子様たちが連れて帰ってしまいました。残りは明日にでも状況を確認します。

令和4年1月29日 土曜日
 私のゴミ部屋には,ヘラクレスヘラクレス幼虫を格納した衣装ケースが積み重なっています。昨シーズンは冬場に加温しなかったら全滅という悲劇を招いてしまいました。
 今年は積み重なる衣装ケースの合間合間にパネルヒーターを入れて加温しています。おかげで幼虫君たちは元気いっぱいです。
 最近,一つの衣装ケースから派手にガリガリという音が聞こえてきます。そう,いよいよ蛹になる準備を始めたのですね。
 幼虫たちは蛹になる直前に,そのための部屋を作ります。その時,周囲の状況を把握するために,プラスチックの壁をかじったり,ケースの中を激しく動き回ったりします。派手な音を出す期間は3日くらいでしょうか。それから約3カ月後,成虫になります。その間,私も忍耐強く待ちます。蛹の期間は2カ月ほど。その間に蛹の部屋が壊れてしまったら……。はいそれまぁでぇよ♪♪
 と,冗談じゃなくそうなってしまいます。
 ゴールデンウィーク頃に,元気な成虫君たちと対面できることを楽しみにしています。

10月27日 水曜日
 勉強部屋の幼虫君たちの保温のために動かしているパネルヒーター,コンセントの抜き差しが面倒臭くなり,つけっぱなしにしています。
 昨晩,中を確認したら,かなり乾燥した感じになっていました。幼虫がどうなっているか心配になり,中を掘って確認すると……。指先を思いきりかまれてしまいました。どうやら超元気らしい……。
 幼虫を格納している衣装ケースは,ヒーターでかなり温められている部分と,そうでない部分との温度差がかなりできているようで,幼虫はうまいこと,自分のお気に入りの温度帯の場所を探して,そこに暮らしている感じです。
 さあ,うまいこと冬越しさせることができるのでしょうか……。


10月15日 金曜日
 わが勉強部屋の大型衣装ケースに収納されたヘラクレスヘラクレスの幼虫君たちの保温のために,ミドリ紹介のパネルヒーターピタリ適温プラス4号を2枚を動かし始めました。
 消費電力は20ワット。かなり熱くなりますので,温まり過ぎてしまうのではないかと心配し,3日くらい,ケースの温度推移を注視していました。
 やはり今の季節にはこの大きさのヒーターだと昼間には35度を超えてしまい熱くなりすぎてしまうことがわかりました。こりゃヤバイ……ということで,朝,コンセントを抜いて,帰宅して寒くなったらコンセントを入れることにしました。これで当座は大丈夫かもしれません。
 昨冬は温度が下がり過ぎて全て★にしてしまいましたので,何としても今年は冬を乗り越えさせなければと思っています。はてさて,うまくいくのでしょうか。

10月3日 日曜日
 昨日のオオクワガタ飼育教室で唯一,岡山県津山市産の飼育ケースから幼虫を掘り当てた5年生の男の子,自分でもヘラクレスヘラクレス幼虫を育てたいといいます。
 それならばということで,私の勉強部屋のタックボックス06にいる3齢後期幼虫を1頭,育ててもらうことにしました。
 古いコバエシャッターの大型ケースにエサのマットを堅詰めして,1.4lプラボトルに少々の腐葉土と幼虫を入れ,バスに乗って彼の家に向かいました。
 お母さんと彼が出迎えてくれました。飼育用具一式と幼虫を渡し,成虫になるまでの管理の仕方を説明して帰りました。
 ところで,小学生が幼虫を育てて成虫にするというのは,意外と難しい感じで,どうしても失敗する確率は高くなります。でも,「死んじゃいました,はい,おしまい」だと,そこでその子の興味が終わってしまうことが多いのです。
 邪道と言われるかもしれませんが,私は失敗してしまった子には,幼虫が死んでしまった時点より若干若い時点から,再チャレンジできるようにスタンバイしています。

10月2日 土曜日

 小学生5名を相手に,『オオクワガタを卵から育てよう』のワークショップを開いて,見事にずっこけて,意気消沈……。
 そんなとき,ふと昇降口の大型スピーカーの下に,ヘラクレスヘラクレスの幼虫を4頭育てていたことを思い出しました。いつも興味のある子供たちが入れ物を持ちあげて,中の様子を観察しています。でも11月末頃にはとても寒くなるので,わが家の勉強部屋のタックボックス06に移動しようと思っていました。
 しかし,オオクワガタ飼育教室が不発でも,興味のある子どもたちには何か育てる経験を……というのが,指導する側の思いです。
 ということで今回はこの4頭の幼虫を,一人一頭ずつ連れ帰り,育ててもらうことにしました。
 早速その場でボトルの中身をダイソー5リットルタッパーに開けて中を確認……と思いきや事件勃発!!
 何とメス2頭が蛹室を作っていた!!うち1頭は前蛹状態,もう一頭は前蛹直前でございました。その2頭は,6年間私のワークショップを受け続け,毎年オオクワガタを育て続けた昆虫博士の6年生と,3年生の弟君が連れて帰りました。
「先生,オスをどうにかしてくださいね」
そう言われて,
「は,はい,約束はできませんが鋭意努力します」
と生返事で応じました。
 残りの2頭はオスでした。1年生の元気な男の子と,3年生のもの静かな男の子が連れ帰りました。二人のお母さんが一生懸命私の説明をきいて,連れ帰りました。

9月6日 月曜日
 今年は昨冬の過ちを繰り返さないため,対策を考えて講じることにしました。
 厳冬期の保温対策の設備をシンプルに整備し始めました。
 タッグボックス06という丈夫な衣装ケース3つに,腐葉土を20lずつ入れて,それぞれの入れ物で4頭ずつ幼虫を飼育します。3つのケースはピタリ適温プラス3号というペット用超薄型パネルヒーターで保温していきます。
 全て私の勉強部屋に設置していきますが,幼虫を入れる前に,温度が上がり過ぎないよう,実験しつつ設置方法を検討していきます。
 それにしてもYahoo!ショッピングの5のつく日曜日のプレミアム会員ポイントバックキャンペーンは半端じゃない!!ずいぶんもうけちゃった気分です。

9月5日 日曜日
 6月4日にマット交換をした4頭の幼虫たちのマット交換をしました。前回はいまいち育っていない感じだったのですが,今回はかなり大きく鳴っておりました。多分オス3頭にメス1頭な感じです。50グラム超えてきた感じですが,まだまだ育ちそうです。

8月29日 日曜日
 全開7月4日にマット交換をした,やや大きめの幼虫君たちのマット交換をしました。4頭とも元気にしていました。本当は6月4日にマット交換をした幼虫のマットを交換しなければならなかったのですが,間違えました……。
 屋外での作業ですが,幼虫へのダメージを軽減するために,蚊取り線香やら虫よけスプレーなどを使わずに作業しました。案の定100箇所くらい蚊にさされ,もう大変なことになりました。

8月11日 火曜日
 今日は学校の幼虫のマット交換をしました。全開交換は5月28日。皆様に動画で紹介しようと思ったのですが,私が家に連れ帰るだけの元気がなかったのと,外が猛暑酷暑だったのとで幼虫にかかる負担をできるだけ軽減する必要があったのとで,そういうことになってしまいました。
 ボトルの中の幼虫は……。まぁ元気でしたが,コスパ最優先の某dosマットでしたから,イマイチ育ってない感じでした。大きいものでも40グラムに達していない感じ……まだまだ先が長いデスナァ……って感じです。ちなみにあんまり成長が芳しくないので,マットを某fこん社のデブロプロに変更しました。デブロって,いかにも幼虫が太りそうなネーミングでよいですね。ということで期待をこめて……。

7月21日 水曜日
 いろいろなページで告知させていただいている通り,今後,少しずつ動画でさまざまなことを紹介させていただこうと思っています。
 夏休み中に勤務校で育てている幼虫4頭を連れ帰り,わが家のガレージでマット交換を行う予定です。その様子を動画で御紹介できたらと思っています。乞うご期待!!

7月4日 日曜日
 前回5月5日にマット交換を下,やや大きめの幼虫君たちのマット交換をしました。2カ月経過し,順調に育っています。我がオンボロ借家のパソコン部屋は,晴れた日にはかなり気温が上がってきましたので,屋外の我が家の北側の壁際にお引越しいただきました。今シーズンは温度管理で失敗しないよう,万全を期します。

6月5日 土曜日
 保温を効率的に行うために小さなボトルでお暮しいただいていた4頭のボトル交換をしました。あっちゃぁ……。800mmボトルは幼虫が育つには狭かったか……。成長は芳しくありません。ということで1・4gボトルにお引越しいただきました。発酵マットは,某Fコンさんのデブロプロにしてみました。今後どう成長するのか,楽しみです。

5月28日 金曜日
 学校の物置部屋で飼育しているヘラクレス幼虫のマット交換をしました。2.3g容器での飼育ですが,あんれぇ……。イマイチな感じです。大きなものでも30グラムに満たない感じです。発酵マットは某DOSの一番安いマットです。安いってこれ,めちゃくちゃ安い。気合が入った安さです。その辺の農業用堆肥の大袋より安いかも。そんなんで育つのかなあというところですが,まぁ生きて成虫になってさえくれればよいかなあと思い,使っています。

5月5日 火曜日
 我が家のパソコン部屋にいる,1・4g容器に入った若干大柄な幼虫たちのマット交換をしました。成長にかなりの個体差が出ていて,びっくりです。小さなものは10グラムくらい,大きなものは30グラムくらいな感じです。夏場に高温でダメージを与えないよう,気をつけながら飼育を続けていきます。

4月13日 火曜日
 リベンジマッチはかなり順調です。幼虫は学校の物置部屋でなく,私の書斎のパソコン机の下にスペースを確保して,そこでお暮しいただいています。
 もう少しすると日中の気温が上がり過ぎてしまう場所ですから,5月中旬?にはもう少し涼しいところへお引越しいただく予定です。
 ところで幼虫の所在確認ですが,飼育ボトルを開けずに側面に耳を当てると,ゴソゴソとかなり激しく動く音が聴こえてきます。ちょっとした空洞で暴れている音と,穴を掘りつつ進む音は全くちがうので,めちゃくちゃ面白いです。穴を掘って進んでいる音は,連続的なズルズルズル……という音がしつつ,その場所が変わっていく感じです。いやぁ,こんなにバラエティーに富んだ音がするって,かなりびっくりです。

3月8日 月曜日
 毎朝,毎夕,簡易音質の温度を音声温度計で測定しています。す,すごい!!失敗は成功の祖…・…かも。いつ測っても22度。温度計壊れてるんちゃう???22度,22度,22度……。冬場の温度管理はこれに限りますな…ってツボ,見つけちゃったカモ……って,そう簡単でないのが,この世界。はやく金魚飼育並みの技術を身に着けたいものです。

3月3日 水曜日
 やっぱ寒いのは,常夏の国のカブトムシには厳しかった……。全て★となって,天獄へ旅立ってしまいました。
 ですがここでめげるわけにはいきません。私としても,必死になって命と向き合っているわけで,無理だ……と放り出すのは簡単なのですが,愛知県より2月中旬に4頭の幼虫を迎え,リベンジマッチをしております。
 発泡スチロールの大きな箱と,ピタリ適温プラス2号という超薄型のパネルヒーターを使い,簡易音質を作って,その中で飼育を再開しました。


1月19日 火曜日
 ヘラクレスヘラクレスの幼虫16頭は,中央小学校の校舎内とはいえ,加温を一切せずに冬越しさせています。最近は忙しすぎて,どうなっているか確認できる状況にはありません。しかし,多分大丈夫……と勝手に思っています。
 今年の冬は例年より寒い感じで,飼育している物置部屋は,気温2度まで下がりました。氷点下まではぎりぎり行かなかった……と思うのですが。近いうちに確認してみようと思っています。

10月29日 木曜日
 18頭の幼虫ですが,そのうちの6頭を小さい時期にかなりの乾燥状態にさらしてしまいました。その影響がここへきて如実に現れました。やばい,6頭,全然育っていない……。だいたい3グラムくらいです。それ以外の12頭は,平均20グラムくらいまで育っています。卵や初齢幼虫の環境が,その後の成長にこんなにも大きな影響を与えるとは,びっくりです。6頭の成長の遅れ,今後取り戻せるのでしょうか。それにしても命というのは不思議です。こうして関わっていくと,さまざまな不思議が湧いてきて,面白いものです。
10月2日 金曜日
 長野から来た1頭のオスと2頭のメスの間に生まれた幼虫を確認したところ,
18頭が順調に育っていました。現在大きなもので5グラムくらい。まだまだ小さいです。
 ヘラクレスヘラクレスの幼虫を育てるには,2300ccの硬質プラスチックボトルが最も適しているように感じていますが,最近,業者さんの倉庫から在庫がなくなり,どうしたものかと首をかしげています。今はまだ小さいので,800cc透明ボトルで頑張ってもらっていますが,12月くらいまでには大型ボトルが手に入るといいなあと願っています。
 自分の手元で育てられるのはせいぜい3頭ですので,それ以外はそのまま飼育したら成虫まで育てられるような状態にして,大切に飼育してクダサル方に委ねたいと思っています。なぁんて書きながら,現実はそんなに甘くはないのです。とりあえず頑張って育てます。
8月24日 月曜日
 長野から来た2頭目のメスが入っていた産卵用ケースの中身を調べてもらった頃,卵が15個,幼虫が7頭出て来ました。
 卵は小さなプリンカップにおが屑を詰め,そこに三つずつ入れてもらいました。壁面3箇所に細い棒で穴を開け,その中にぽろりと入れてもらって,おが屑をそっとかけてもらいました。
 小学生たちが興味深そうに観察を始めました。半月もすれば孵化するかなぁ……と思っています。
8月11日 火曜日
 長野から来たもう一頭のメスが,瀕死の状態となりました。どうしたことか……。まずは砂糖水を与え,それで復活しなければ,冷凍庫行き……と考えております。小学生の中には標本づくりの職人がいて,新鮮な状態であれば標本にしていただけます。しかしまぁ,復活してもらいたいものです。
 オス君はというと,こちらは足先が3箇所欠落し,1カ所の足先は麻痺し,きちんと神経が通っていると思われる足はたった2本となりました。それでも一生懸命エサを食べています。成虫になって6カ月が経過した状況がこんな感じです。ヘラクレスヘラクレスの成虫は,本来はどのくらい生きるものなのかは知りませんが,最後までエサを与え続けます。
8月4日 火曜日
 このあいだぽっくり行ったメスが入っていた産卵ケースの中身を,通級指導教室に通ってくるお子様たちに確認してもらいました。結果は……。
幼虫7頭,そして卵が一つ,出てまいりました。まぁこんなもんでしょう。出過ぎても困ってしまいます。
 なのですが……。ぽっくり行ってない方のメス親は,元気にゼリーを食べたり,マットに潜ったりと,忙しく何やらやっております。こちらの方がかなり健康そうな様子なので,がっさり産卵しちゃっているのではないかと,びくびくしております。たくさん出過ぎたらどうしまちょ・・・・・・。
7月20日 月曜日
 長野から来たヘラクレスヘラクレスのメスが一頭,突然,天国へ旅立ちました。5月22日からペアリングし,6月前半に産卵ケースに入ってもらっていたメス。6月下旬に栄養補給のため,小さなケースに移ってもらっていたのですが,ゼリーを与え,それを猛烈な勢いで食べた2時間後くらいにポックリ行ってしまいました。腐敗しないうちに,理科室の冷凍庫にお入りいただきました。
 ところでこのメスが長らく入っていた産卵用ケース,まだ中を確認していません。これから通級指導教室の子供たちに,中を確認していただきます。うまく産卵していればよいのですが……。
6月22日 月曜日
 今日はヘラクレスヘラクレスの話題ではなくてすみません。
 実は昨年の秋に,児童の保護者から託された国産カブトムシの幼虫を5頭ほど育てていました。オオクワガタの幼虫を育てるための1・1リットルプラボトルに,カブトムシ用のマットを詰め,飼育していたのですが,このほど無事,成虫とあいなりました。
 めでたく全て行き先が決まったのですが,5頭全てオス。オスばっかりでしたぁ!!こういうことってあるんですなぁ……。ややがっくり気味なのですが,異様にでかく育っています。どれもこれも80ミリ近く……って,こんなでかいの,まず販売されていません。
 今度はデカいヘラクレスヘラクレスを羽化させなくては……。
5月28日 木曜日
 22日の金曜日に,長野県のブリーダーさんよりお譲りいただいた雌雄をペアリングしました。左手でメスをつかみ,右手でオスをつかみ,5分くらい近づけたのですが,メスは逃げるでもなく,オスはメスを追いかけるでもなく……。人間につかまれた状態ではその気にはならんかもなぁ……などと思いつつ,そのまま放置して帰宅。
 25日朝,雌雄の入ったケースに手を突っ込むと……。
 あれぇ〜〜……。オスが負傷し,ひどい羽パカ状態になってましたぁ!!迫り過ぎて反撃されちゃったかぁ??
 メス君はケースのマットに深く潜り込んでいましたので,交尾は成功したのかもしれません。しかし失敗していた時,予備にもう一頭メスがいて,さらにFコン社のメスが羽化して,それを親にすることも考えられるのですが,果たしてひどい羽パカ状態になってしまったオス君に,繁殖能力が残っているのかどうか,甚だ疑問な事態となりました。今はペアリングが成功していることを祈りつつ,経過を注視していきます。
5月12日 火曜日
 人口蛹室の前蛹君。うまいこと蛹化に成功しました。学校には特大の掲示物を作る印刷機があるのですが,その専用紙を巻いてある芯が,人口蛹室にもってこいだということが分かりました。よく国産カブトムシの人口蛹室を作るのにはトイレットペーパーの芯が適していると言われますが,大型印刷用紙の芯は,それを二回りぐらい太くして,なおかつ丈夫にした感じです。無事羽化してくれることを祈りつつ,飼育ケースに戻しました。
 理科室に,長野県のブリーダーさんよりお譲りいただいた成虫ペアを展示し始めました。自宅にいることの難しい子供たちを理科室でお預かりしていますが,その子たちが順番に代わる代わる飼育ケースに近づいて,中を観察しています。どこかに逃がしてしまわなければ,ケースから出しても全然大丈夫なのですが,今はそこまで至っていません。
 6月に卵を産ませてみようかと考えております。
4月17日 金曜日
 今日はヘラクレスヘラクレスの幼虫のマット交換をしました。昨年4月に某大阪のFコン社から来た幼虫が,蛹室を作って,前蛹になっておりました。やけに暴れまわっていましたが,既にオオアゴの動きが完全にマヒした状態でしたので,前蛹になったばかりな感じと判断しました。
 いずれにせよ蛹室は壊してしまいましたので,急遽人口蛹室を作りました。うまいこと成虫になることを祈っております。
 残り4頭は,昨年7月生まれです。血統があまりよろしくないのか,成長はいまいちです。40グラム〜50グラムってところでしょうか。今後の成長に期待しております。
 千葉県より1齢幼虫5頭,お迎えしました。体が小さすぎて,ダンゴムシを二回りくらい小さくした感じで,指先だけで発見するにはかなり大変でした。おまけに手のひらの上に乗せて動き出すのを待ちましたが,チ〜ン!!って感じで全く動きません。こういうのは動き出すのを待つより,飼育ケースに放り込んで放置するのが一番です。今の状態で生きていれば,あと3カ月もすれば,いやでも安否が分かりますので,そのタイミングを待つことにします。
3月10日 火曜日
 中央小学校の理科室には,国産カブトムシの幼虫が5頭います。温度管理ナシの状態で冬を超えていただきました。
 今までの経験上,国産カブトムシは加温飼育するとうまく成長しないので,冬を経験してもらったというわけです。
 今日はオガクズの交換と,生存確認をしました。5頭元気に育っておりましたが,どうやらメスは1頭で,あとの4頭はオスのようです。異様にでかく成長しており,今から加温飼育すれば,5月下旬に立派な成虫とご対面できそうです。
 そうそう,冬を十分経験させましたから,今から加温飼育しても大丈夫なんですね,これが。
 手作りの簡易温室を整理して,早速移動させようと画策中です。
令和2年1月6日 月曜日
 今日は音楽室のとなりのとなりの学習室に飼っている6頭のヘラクレスヘラクレス幼虫のオガクズを新しいものに交換しました。
 1頭は昨年3月に生まれた幼虫で,某fコンさんという大阪の業者さんから取り寄せたものです。6頭購入した中で,たった1頭,昨夏の酷暑を乗り切った幼虫です。しかし夏が暑すぎたためか,成長は芳しくなく,現在50グラムくらいでしょうか。肌の硬さ加減から言えば,もう間もなく蛹室を作り始めるような段階です。
 残り5頭は,昨年7月生まれです。こちらは涼しい環境で夏を越したのですが,その後の成長は芳しくなく,おまけに今回1頭が★になっておりました。
 生存している4頭は現在20〜30グラムくらいでした。
 宇都宮の夏,鉄筋コンクリート建築エアコンなし環境では,ヘラクレスヘラクレスはほぼ生存不可能ということが分かりましたので,今年は6月から,幼虫たちを避難させることにします。子供たちに観察させてあげられないのは心苦しいのですが……。
11月18日 月曜日
 音楽室のとなりのとなりの学習室に私が置いている簡易温室のフタを確認のため開けてみると……。
うわぁ大変!!事件ですよ事件……。
幼虫がお亡くなりになった時特有の,ものすごい臭気が,温室内を満たしていました。こういう時には,お亡くなりになった幼虫をすぐに地中深く産めなければなりません。そこでその作業に入りました。
 ところが……。更なる事件が私を襲いました。
 いきなり右手に強い激痛……と思ったら,てっきり死んだと思っていた幼虫に,思い切り噛みつかれていました。
 幼虫はお元気だったのです。しかしこの臭気の原因は……。とりあえず不明ということで,明日にでも新しい土に入れ替えます。子供たちがまちがって簡易音質のフタを開けでもしたら,大変な騒ぎになること間違いなしです。あぁ恐ろしや,恐ろしや……。
11月11日 月曜日
 お久しぶりの更新です。最後まで動いていたヘラクレス・ヘラクレスのサナギ君は,みんなで観察し過ぎた結果,天国に召されてしまいました。ということで,今後は卵から1年半経過したオス幼虫は,大型ケースに入れて半年放置することにしました。多分これで大丈夫。私が興味本位でほじくり返さないよう,長野県の実家の野菜収蔵庫にでも入れて,忘れておくことにします。
 話は代わりまして,1年生と2年生を対象に,7月生まれのヘラクレス幼虫と,8月末生まれの国産カブトムシ幼虫の比較観察会を実施しております。
 な,何と,今の時点では,国産カブト幼虫のほうがはるかにでかくなっています。ひょっとすると秋のうちに,成長しきっちゃって,春には成長が止まってサナギになるだけってのが自然な状況なのではないかと思われるほど。
 それに比べてヘラクレスヘラクレスの幼虫は,まだ20グラムくらいで推移しております。ここからグーンと伸びていくんだろうけど,小学生の予想を見事に裏切ってくれて,うっしっしって感じです。
9月26日 木曜日
 動いていたサナギ君,何と動かなくなりました!!と思っていたのですが,目の見える小学生が状況を教えてくれました!!調スローモーションで足を動かしているそうです。羽化は近いカモ……。
 色は濃いつやつやしたカリントウ色だそうです。結局そういう色になるんですね?きちんと成虫になることを祈っております。
9月9日 月曜日
 動かなかったサナギ君。天国に旅立っておりました!!多分,夏の暑さがまずかった。やっぱ30度を超えない場所で保管するのが鉄則らしい……。よい勉強をしました。
 ところで,天に旅立ったこのサナギ,びっくりなことに多分旅立って1カ月くらいだと思いますが,腐っていません!!サナギの外皮って,こんなにも内部を守る作用が強いのかと,めちゃくちゃ驚かされました。
 幼虫からサナギになると,サナギの外皮の中は一度,ドロドロに溶けて液体状になります。そして新しく体の内部が構成されていきます。
 活発に動いているサナギ君は,サナギになって1カ月以上経過していますが,もう,きちんと内部はカブトムシっぽくなってきています。
 しかし動かないサナギ君,角の部分を確かめてみると……。内部は液体状です。角の形の丈夫な袋に,液体が充填されている感じ。ちょっと力を入れて折り曲げようとすると,簡単に折り曲がりました。あらぁ……ってな感じです。
 8月下旬,涼しくなってきてから,ほっとしたのかどうなのか,お亡くなりになった,結構大きな幼虫がいました。明らかに次の日には腐敗が始まり,ものすごいにおいになりました。しかしサナギ君は。絶命しても多分そのまま腐らずに,水分だけがかなり長い時間かけて抜けていき,ミーラ状態になるのかもしれません。しかしそうなるかどうか実験するのもためらわれますので,このままナムナムナムナム……ってことで土にお帰り頂くことにします。長い間,楽しませてくれてありがとう……。
9月3日 火曜日
 動くサナギは相変わらず元気に動いています。動かないサナギは……。
 カリントウ娘に教えていただきました。色合いがものすごく変化しているといいます。シワが異様に増えて,艶が消えて,まるで枯葉のようだといいます。でも腐っていません。相変わらず動きません。相変わらず,
「どぉなんだぁ?」状態です。
 そういえばヤフーニュースにサナギについての面白い記事が掲載されました。是非読んでみてください。
○記事ページはこちら
8月29日 木曜日
 オスのサナギ2匹,理科室の飼育ケースに横たわっています。一匹は私手作りの百均オアシスを使った人口蛹室に,そしてもう一匹は天井をうまく取り外した元の蛹室に転がっています。
 先週水曜日,オアシス蛹室のサナギは元気に動くのですが,もう一匹は微動だにしない状況で,もしかすると死んでしまっているかと心配しました。その心配は今日現在も払しょくされておらず,動かない状況には変化ありません。
 子供たちに見た目の様子を教えてもらいました。動いている方は,こんがりあげたてのコロッケの色をしているそうです。動かないサナギは,黒光りしたカリントウ色だそうです。
 においをかいでみました。幼虫が死んでしまった時のようなにおいは全くしません。つついてみても,腐り始めているような感じは全くありません。どうだ?どうだ?どうなんだぁ??生きているか,残念か。延々と答えをひきずるどっかのテレビ番組のクイズのようです。しばらくほったらかして様子を見ます。
8月21日 水曜日
 酷暑の中,2年間かけて育ててきたヘラクレスヘラクレス君のオスの特大サナギ2匹は,かろうじて生きながらえておりました。
 しかし,あきらめの気持ちでケースをひっくり返してしまったら,見事にサナギのいる部屋が壊れてしまいました。
 100円ショップのダイソーで,生花をする時に使う吸水性の強い「オアシス」という発泡スチロールもどきを買ってきて,サナギのお部屋を作りました。
 盲人の手の感覚を馬鹿にするなかれ!!です。見事に元の部屋の形を再現し,なおかつ小学生が観察できる窓まで作ってしまいました。そしてめでたくサナギ君たちは,そのお部屋に収まっています。
 それにしても本当,大反省です。暑さによる惨憺たる状況を招いたのには,いくつかの要因がありました。夏休みの学校は灼熱地獄。そして私のおんぼろ借家に至っては,もっとひどい灼熱地獄です。その点,長野の実家はきちんとした建築で,最高気温30度止まりですが,置けるスペースがかなり限られているということで,今後私が育てられるヘラクレスヘラクレスのマックスの数は3頭くらいかな……。卵を産ませるにしろ,宇都宮大学でヘラクレスヘラクレス飼育教室を開くにしろ,作戦を根本から見直さなければなりません。そうは言いますが,まぁ難しい……でしょうか。
8月20日 火曜日
 昨日は大惨事でした。今夏の理科室の最高気温36度。小さな入れ物に収納していたヘラクレス君の幼虫たち,のきなみ天に召されました。大きな入れ物に収納されていたサナギは,かろうじて生きていました。
 幼虫が増えすぎて困るだろうと思っていたところに,この状況……。宇都宮大学で,ヘラクレスヘラクレス飼育教室を開く計画は,残念ながら断念する方向となりました。
 一方,オオクワガタ君たちの幼虫は順調に育っております。宇都宮大学はオオクワガタ飼育教室に切り替えです。
8月5日 月曜日
 中央小学校のカブ姫様,何といきなり昇天してしまいました。私が成虫まで育て上げた記念すべき第一号でしたが,卵を産みつくして天国に召された感じです。
 結局いくつの卵を産んだかは,今のところ不明なのですが,多分100は超えたと思います。
 7月7日の土曜日,1年生と2年生の公開授業で,子供たちとカブ姫様の卵を飼育ケースから見つける活動をしたのですが,合計40匹?個?の幼虫やら卵やらが出てきました。その後約1カ月。それまではだいたい,一日に2個のペースで卵を産んでおりましたので,多分これから飼育ケースを探すと,60匹?個?の幼虫やら卵やらが出てくるはずです。多分……。
 もちろん全部私が育てるなんてことは不可能ですので,どうにかこうにかよい方法を考えます。